We Serve ”われわれは奉仕する”
ライオンズは国境を越えて、世界を一つに結び、人類愛に連なる社会奉仕団体です。その活動は自己の利益をもたらすものではありません。また、宗教や、政治上の利益を目的としたものではありません。もちろん単なる社交機関や慈善団体せもありません。私たちの奉仕活動によって社会に投げられたひとつの石が次第に波紋をひろげ、地域社会全体が愛の奉仕と友愛に生きるよう誘い水となるのが、ライオンズの目的です。
自由を守り、知性を重んじわれわれの国の安全をはかる
自由を守り、知性を重んじ、われわれの国の安全をはかる名称の由来についてジョンズは「一般的に想像されるライオンのイメージ―勇気、強い力、活動力、誠実という4つの資質のために」選ばれたとしています。
しかし、「ライオンズ」という名称は創立当時異論もあったようです。それに対し、1919年シカゴでの大会に於いて弁護士ハルステッド・リッターはこう訴えました。
「ライオンズという名称は、我々が掲揚してやまない資質である友愛、親善、個性、石の全てを備える百獣の王の名と同じであるばかりでなく、LIONSの綴りは、Liberty(自由)Intelligence(知性)ONS=Our Nation's Safety の頭文字を組み合わせたものである。知性こそ我々の最高のものである。知性に基づく自由こそ、民主主義の理想である―」
この名演説の後、ライオンズクラブの名称について異義を唱えるものはいなくなったと言われています。
ライオンズクラブの創立
1913~米国。当時、若き実業家メルビン・ジョーンズ(Melvin Jones)は急成長するシカゴにあって、感動と希望を持ってあるビジネスサークルに入会しますが、主張だけ立派で実体はお粗末であったその会(当時、シカゴ中には沢山の同好会や団体、社交クラブがありましたが、いずれも商用取引を有利にするための場であったようです)に失望します。
彼は様々な人々と語り合い、議論し、さらに米国各地のサークルやクラブに彼等の会の目的・会則・活動状況・問題点等のアンケートを取り、また、その足で出向き、彼等と議論を重ね研究しました。情熱を持って取組んだその努力は、3年間におよぶものでした。
1917年6月7日、シカゴ、ラサールホテルにジョンズの呼び掛けにより27クラブとそれを代表する20人の男達が集まり、従来のサークルのあり方を反省し、もっと高い理想を持った会を新たに創ることを話し合いました。
1917年10月8日より3日間、テキサス州ダラスでライオンズクラブ第1回大会が開催されました。(現在の世界ライオンズ奉仕デーとしているのは、まさにこの10月8日を記念しての事です)